【旧】foodish：”雑”食記

店内には親子連れの先客が一組、それ程大きなお店ではありません。カウンター内に女性が一人、ホール係も女性が一人。(顔が似ていらっしゃったので、恐らく姉妹ではないか？)
壁に貼られたメニューはこんなので、他には飲み物しかないようです。しばし考えた結果、大ハズレのリスクを考慮して水餃子一人前と酸辣湯(サンラータン)を注文。そしたら、ホール係の女性の反応がちょっとおかしい。で、「水餃子は小さめなんですか？」と訊いたら「一口サイズなので大人の方なら2、3人前くらいはぺろっと食べられますよ」とのお答えだったので、2人前にしてもらいました。

まずは酸辣湯登場。タケノコ・シイタケ・豆腐・各種野菜が入ったスープは、とろみがあって、バランスの取れた酸味辛味がちょうどいい。適度に具の堅さが残されていてしっかり味わえるし、うーむ、こりゃあ当たりかもと、この段階でこの後の良い展開が予想できました。

そして、程なく水餃子登場。

透明感はそれ程ではないけれど、程良い厚みとつるっとした食感を感じさせてくれる外観です。茹で上がったばかりの表面がきらきら光って美しい〜　ここしばらく、焼餃子よりもなんとなく水餃子に興味があるので、パブロフの犬状態で胸は高鳴ります。
上の写真ではサイズがわからないので、ぶさいくな僕の指と水餃子を一緒に撮ってみました。ほんとに一口サイズです。

皮を破かないように注意しながら、好みでラー油を加えたタレをつけ、そのまま丸ごと口に届ける。カプッと噛むと、おぉ〜予想通りスープがドピュッ！、皮はつるっとなめらか、アンはしっかり旨味たっぷり、こりゃすごいわ！一人前なんてとんでもない、我妻と二人で計16個、ほんとにあっという間に食べ尽くしてしまいました。

帰ってから調べてみたら、この山東水餃大王（さんとんすいぎょうだいおう）、岡山ではけっこう知られたお店…というか、インターネット通販でも人気だそうです（店名で検索したら色々ヒットします）。今回の日生行きに関して僕が持っていた情報がカキオコに関するもののみだったので、このお店に関しては全くノーマークでした(xx)
ま、それはそれとして、確かにこれはおいしい。お店で食べ終わってから、思わず4人前持ち帰り用に購入してしまいました。食べる時には、冷凍状態の水餃子を大量のお湯で5〜6分茹でるだけ。家でやってみたところ、ほぼお店と同じ状態で食べることができました。冷凍だからこそ皮がくっつかないし、中のスープが飛び出さないんでしょうね、きっと。

店主は台湾で5年修行されたとか。なんで日生なのか、なんで水餃子なのかとか、色々疑問はありますが、予期しない出会いだっただけに、僕にとってはインパクト大なお店となりました。日生に行ったらここは是非モノです。

{お店データ}
住所：岡山県和気郡日生町日生1306　電話：0869-72-1166
営業時間：11時〜17時半　定休日：火曜
※繁忙期の12月は、お店を閉めて注文生産とお持ち帰りのみとのこと

(日生ぶらぶら後編へ続く)