(多分)錫半のちろりをゲットしました
Posted ish / 2014.07.13 Sunday / 18:20
「地炉利」とか「千呂利」「銚釐」と書き、本来は燗をつける為の注ぎ口と取っ手が付いた筒形器でした。熱伝道性の良さから錫すずや銀、銅で出来ていたそうで、いわゆる酒タンポです。これがタンポ/チロリ類の基本形と思われます。タンポは「湯婆」と書くそうで、チロリとは地域違いのほぼ同義語です。大阪を境に東がタンポ、西がチロリだった様ですね。
生前、僕の父親も晩酌の時にこれを愛用していました。震災の頃だったかにそのちろりが行方不明になり、いいのがあったら欲しいなあとは思っていたのですが、そこそこ値段がするので踏ん切りが付かずにいました。
ところが、この土日の旅の途中に寄った近江八幡の骨董市がけっこう面白く、色々見ているうちにこいつを発見。裏を見たら「本錫」「錫半」と書いてあるじゃないですか。錫半は1714年心斎橋で創業、1996年惜しくも閉店した名店。父が使っていたのもここのだったし、以前「酒之灘屋」で見せていただいたのもそう。
こりゃいいなああと値段を聞いてみたらなんと「2000円」! 即決で買ってしまいました。黒ずみもなく取っ手の巻いてある部分もきれいなので、多分年代の浅いものなんでしょう。以前から欲しいと思っていたものがこういう形で見つかって、とっても嬉しい気分〜♪ あの骨董市には、他にも欲しいもの一杯あったなあ。
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