【旧】foodish:”雑”食記

このブログは移転しました。移転先はhttps://foodish.net/blog/です。

最初で、ある意味最後の「ニューとん助」(大阪・住之江)

Posted ish / 2014.05.26 Monday / 22:47

20140523ニューとん助
ニューとん助のことを知ったのは、2006年12月、岸和田市民さんのこのエントリあたりの頃だと思います。それ以来ずっと行きたいと思いつつ、もう7年半もの月日が経ってしまいました。執念深いやつやなという声も然り、もっと早よ行っとけよという声も然り。しかしながらこのお店、僕の生活圏から離れてるし、近くに用事ができそうな場所でもないので、ついでにちょいと寄るってことができないんですよね。


20140523ニューとん助
その上ハードルがもう一つ。営業はお昼のみ、それも1日2時間59分しかやってないんですよ。11時1分からというのは、恐らくご主人の茶目っ気。暖簾を掲げるのに1分かかるってことかなと勝手に推測してますw


20140523ニューとん助
先週の金曜日は都合で会社には昼から出社でOK・午前中に特に用事なしってことが、前日に判明。最近以前にも増して洋食ブームだもんで、よし、では念願のニューとん助に行ってみようということに相成りました。で、当日の道中、改めてネットで下調べしていたら、驚愕の事実が判明。なんとニューとん助、5月一杯で閉店するんだと!!
…上のリンク先にあるとおり、1年後には北加賀屋で再開の予定ありとのことでほっとしましたが、しかしたまたまこの日に行くことになったのはなんちゅう巡り合わせか。この場所での営業もあとわずかということならば、さぞや待ち列ができているだろうと焦って到着してみると、意外にも待ち列ゼロの11時20分。


20140523ニューとん助
店に入ったらカウンター席は満席。空き待ち第1号かと思いきや、ご主人が「あ〜、ずーっと奥に入って〜」と。細長い店の奥にずんずん進んでいったら、空き待ちのお客さんがたくさんいて、店の裏口(上の写真手前側)に列が伸びていました。にゃるほど、周りのお店に迷惑かけないように店の正面には並ばせないシステムになってるんですな。結果的に待ち列第7号くらい。上の写真は一番前で待ってる時に撮った写真です。こっちから見た時に暖簾の文字が正面になってるのも、なんか意味があるんでしょうねえ。


20140523ニューとん助
30分ほど待ってカウンター席へ。ここのメニューは何度も見ているので、あらかじめ注文するものはほぼ決めていました。昼から仕事なので、残念ながらここの名物・にんにくたっぷりポタージュスープは泣く泣く回避。自動的にスープとの対面は1年以上先となってしまいました。


20140523ニューとん助
とんかつにするかビフカツにするか最後まで迷っていたけれど、1年先まで食べられないならと思い切ってヘレビフカツ(1600円)+ライス中(200円)にしました。付け合わせは千切りキャベツを中心にマヨネーズ添えとシンプル、ディフォルトで辛子添え。ビフカツはけっこう厚みあり・ソースはそれ程粘度なく軽めで、目の前に運ばれた段階でけっこう強めににんにくが香ります。事前情報でにんにく効いてるとは知ってたけど、予想以上。これならポタージュ控えても意味ないやん(笑)


20140523ニューとん助
この店のステーキの写真を見ていたので、肉質の良さについては安心していました。火の通り加減はミディアムレア、ある程度までは柔らかくその先は噛み応えがあってジューシーで旨味たっぷり。1600円のビフカツを注文するのってそれなりに勇気が入るんだけど、これは値段以上に価値アリと感じました。
食後も軽く、これならダブルでもいけたかなとか、この肉質ならステーキもいいかなとか、通称座布団=トンカツダブルでもいけるんやないかとか、色々思いは巡るものの一年間はお預け確定です。


20140523ニューとん助
大変おいしく満足していただきましたが、同時にご主人と奥さんの人柄も魅力的に感じました。特にご主人の茶目っ気。たまたま僕とお隣のお客さんには事前にお水を持って来忘れていたので、料理が出てきた時にご主人に「あのースミマセンがお水が来てないのでお願いします」と言ったら「いや。」と返ってきました。続いて「これ飲んで」とピッチャーが眼に前にドン。もちろんこの間ご主人はニコニコ笑っていて冗談なのは一目瞭然なのですが、その後すぐ「ごめんなあ、忙しくて抜けてしまって」と奥さんともどもペコペコ謝りながらコップを持ってきてくれました。これは一例で、他のお客さんとのやり取りも軽妙。満員の客を相手に二人だけで店を切り盛りしながらのこの調子に、大したもんやなあと感心してしまいました。
お見受けする限りお2人ともそれなりの年齢。ここで一旦店を閉めることになればそのまま引退となってもおかしくないのに、1年後に再開とは、余程のモチベーションがなければできないことでしょう。この写真の光景はもう間もなく見られなくなってしまいますが、一年後、新しい街での再会を是非とも楽しみに待ちたいものです。

Comments

岸和田市民2014/05/27 01:09 AM

ishはん おひさしぶりです

こういう下町情緒のある洋食屋
ほんとに少なくなりました
閉店すると聞いてまた1件行ける店が消えてしまうのか・・・って
再会の約束ができたのはなによりでした
再開のあかつきにはでひあのニンニクスープを(笑)

ish2014/05/27 10:03 PM

岸和田市民さん>
ほんとうにやっと行けたって感じです。それがある意味最後になるとはねえ。大将も奥さんもいい方ですね。1年後の再会を楽しみにしています!

keit2014/07/27 08:42 PM

既にご存じかもしれませんが、昨日道頓堀に移転&リニューアルオープンされたそうですよ

http://www.newtonsukehonpo.com/

ish2014/07/28 01:02 AM

keitさん>
はい、この件は聞いています。
ただし、岸和田市民さんの情報↓とは違うんですよ。なんかちょっと変な気もするので、しばらく静観しようと思っています。
http://marontochahan2.blog82.fc2.com/blog-entry-1502.html

ish2014/07/28 01:11 AM

keitさん>
なんとなくマユツバくさく思っていたのですが、調べ直してみたら確かにあの大将が関わっておられるようですね。
なんかイメージちゃうねんけどなあ…

http://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20140726-OYTNT50040.html

Comment Form





Trackbacks

Trackback URL : https://foodish.net/sb/sb.cgi/2518

PAGE TOP