【旧】foodish：”雑”食記

前回のお店でゆったりいい時間を過ごせたものの、さすがに2人であの量では足りるはずもなく。というか、どうしてくれるこの中途半端な食欲(お店に責任はありません)状態だったもので、すぐさま次の獲物を探さねばって気分になってしまいました。


で、何を考えてるんだか、夕食2軒目はすぐ近くの「コロナ」にハシゴ。


上のリンク先の内容からすると今年で95歳になられるシェフと、圧倒的ボリュームの玉子サンドで有名なこのお店には、20年ほど前に来たことがあります。京都に来る度に気になっててずーっと延び延びになってたのは確かとはいえ、この状況で2軒目に選ぶとは我ながらアホです。だって、どれも量が多いのわかってたもん。
上から二つ目、「ビーフカツレツ」かと思ってたら「ピースカツレツ」なのに帰ってから気づきました。調べてみたら間違いではなくって、一口カツのことだそうです。看板下の「皆様の店」ってのがいいですね。


ここの玉子サンドは経験済みなので、どんなものかはわかっています。上記のような値段とは言え、他のメニューも恐ろしくコスパがいいのは僕は承知の上。出てきたオムライス見て、ここが初めての妻は絶句していました。小さめお茶碗3杯分くらいあったので、3分の1ほど僕が助っ人、懐かしウマ〜


ボリュームがあるとわかってはいても、一人一品オーダーするのは当然のマナー。オムライスと玉子がかぶるので名物はさけてカツレツサンド(800円)にしたら、やっぱりこういうことになりました。ほんのりピンク色のトンカツは、スジもなく脂身もなく、みっちりさっくりたっぷり。さすがに全部食べきれず、一切れは持ち帰りさせてもらいました。


この日店内には他のお客さんはおらず、相変わらずほとんど口を開くことなく黙々と仕事をなさっている名物シェフと、アルバイトの女性と僕ら2人だけでした。そこにガラッと戸を開けて入ってきた若い女性、いきなり「ご無沙汰してますぅ〜お元気ですか？わかりますか？」と声をかけると、シェフは「おー、ジュースでも飲んでいきーな」とおっとりと返答。どうやらこの女性、かつてこのお店でアルバイトしていたらしく、久しぶりに近くに来たので顔を見に来たそうです。
他の場所へすぐに行かなければならないらしく、立ち話だけで店を出て行かれましたが、その後シェフが現バイトの女性に、「あの子は○○(名前)いう子でな、彼が●●におんねん」って話してました。しっかりしてはるなあ。シェフの話をニコニコしながらうんうんと聞いているバイトさんを見て、どちらの女性もこのシェフのことが好きなんやなあと感じられる、いい光景に出会うことができました。

…とはいえものすごい満腹感で、結局この後宿に帰ってお風呂に入ってバタンキュー。どこかでゆっくり飲みたかったけど、まあこれはこれで良かったな。次回はビフカツサンド食べてみたいけど、いつ来れるだろか。


{お店データ}
住所：京都市下京区西木屋町通四条下ル　電話：075-351-0567
営業時間：17時半〜21時　定休日：月火