久々の奈良
Posted ish / 2008.05.31 Saturday / 23:10
1週間ほど前のこと。JRの駅にあったチラシで、奈良の唐招提寺にある東山魁夷画伯の障壁画が5月31日から6月8日まで公開されることを知りました。今まで展覧会では見たことがあるものの、いつかは本来の場所で拝見してみたいとかねがね思っていただけに、よし今回こそはという気持ちがムクムク。
それに加えてこのチラシによると、すぐ近くの薬師寺では3月20日から6月15日まで、平山郁夫画伯の壁画も公開されているとのこと。つまり、今行けば両方の絵が一度に拝見できる!というわけで、こんなおいしいタイミングを知ることになったのも何かの縁、早速その初日に行ってきました。
初めて訪れた唐招提寺は、静謐で落ち着いた空気に満ちていました。御影堂の入り口から廊下を歩いていくと、目に入ってきたのは「本来の場所にある『濤声』」。思わず「うわっ」と声が出てしまいました。
本来は絵を公開するのが目的ではない催しなので、お参りをしてじっくり拝見。畳の上に座って何を考えるでもなくそれぞれの絵と部屋を眺めていると、あっという間に時間が経ってしまいました。
薬師寺では、修学旅行生に混じって法話をうかがいました。あまり聞く機会のないプロの話芸に、大笑いしたり感心したり。ごく自然なままの状態で置かれている唐招提寺に比べ、こちらの絵は完全に温度・湿度とも管理されており、お寺ともども対称的な印象でした。それにしても、バーミヤンは本当に残念なことです。
唐招提寺に着いたのが9時半と比較的早かったせいもあるのか、土曜にもかかわらずそれほどの人出ではありませんでした。お寺の方にうかがったところ、午前中は比較的空いている・今日は雨模様なのでちょっと少ないかも・でも例年大体こんな感じ、とのこと。もっと混雑してると覚悟していただけに、ゆっくり見られて嬉しい反面、ちょっと肩すかしを食らった感じもありました。期間は来週末までなので、時間と興味のある方はぜひ行ってみて下さい。
さて、2箇所をゆっくり拝観したら時刻はすでに14時前。目的を果たしたら、急に空腹感が襲ってきました。薬師寺からとぼとぼ歩いて、昼食はあらかじめ目星をつけていた「倭膳・たまゆら」へ。
ランチタイム30食限定の季節弁当たまゆら(2100円)は、二段重ねのおかずに赤だし・季節のご飯・デザート・ソフトドリンクがついて、充実した内容。柿の葉すしの老舗・平宗が母体とのことで、おみやげに買って帰りました。
うーん、一度で何度もおいしいというか、充実した一日に満足。奈良に行く機会ってあんまりないんですが、やっぱりこっちはこっちで色々と面白いですね。
Comments
おじゃる2008/06/01 10:55 AM
奈良は、それぞれ距離が離れているところもあり、まわるには時間がかかりますね。
ランチは季節感があって、日本人の琴線に触れるものですね。
和食いいですね。
ish2008/06/01 10:43 PM
おじゃるさん>
唐招提寺から薬師寺までは近かったです。
古都ではやっぱり和食を選びたくなりますね。
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