【旧】foodish：”雑”食記

先日ネットであれこれ調べ物をしていたら、おっこんなところに、と思うような場所に洋食屋さんがあることを知りました。県庁の西側あたりってけっこういい洋食屋さんが多いんだけど、ここは昼間しか営業していない名店・マルシェの目と鼻の先、赤いテントが目立つものの遠目にはあんまり洋食屋っぽくない。


店名のBUON GUSTOはイタリア語らしく、英語的にはgood tasteということだそうで、店名だけ見たらイタ飯屋に思えてしまいます。2005年創業なのに僕は全然知らなかったし、検索してもあんまりヒットしないのが不思議。cafeと書いてありますしね。


ところが店頭に張り出してあるメニューを見ると、バリバリの洋食屋。個人的にはこの手の店頭メニュー見ると、綺麗に出来すぎていてファミレスっぽいのでも一つ好きじゃないんですが…


反対側のメニューは手作り感満載、こっちのテイストのほうが断然いい。この写真には写っていませんが、780円の日替わりランチもあり。加古川名物ビーフカツめしもあって(奥様が加古川出身との情報あり)、こりゃわくわくするじゃないですか。


店内は2人掛けテーブル5つにカウンター席3席でこぢんまり。ひょっとしたらオープンしてから9年経つ間に、喫茶店っぽい業態から洋食屋さんに変わってきたのかもしれないなあなんてことを考えてしまいます。お店は調理担当ご主人とサービス担当奥様(多分)のお二人。オーダーが通ってから材料を切り出し、コロモを付けて調理されていました。


今回は店に到着する前から当然の如くビフカツ(スープご飯付き・900円)と決めていました。スープはコーンポタージュ・サラダたっぷり盛りつけきれい・ポテサラ＆ドレッシングは自家製っぽい。


ビフカツは事前に思っていたよりもサイズデカ目。こちらから頼まなくってもカラシを持ってきてくれます。ドミグラスソースはそれほどビターではなく、かといって甘味が効いているわけでもなく、ちょっと酸味が前に出てるかもで、かなり僕好み。


写真写りが悪くて申し訳ない。ビーフの厚みはけっこうあって、けっこうレアっぽい部分が多いです。ガブッとイってみると、とろけそうに柔らか〜い♪…なんてことは全然なくって、むしろ固い。
いやこれはですね、けなしてるんじゃなくって嬉しくって褒めてるんです。かなり以前にこんなエントリを書いたことがあるくらい、イージーに「柔らかくておいしい」ってのには抵抗あるんですよね。ビフカツなんかでも、昔は噛みしめて旨味が染み出てくるってタイプがあったのに、今やあんまり見かけなくなりました。それがここで出会えるとはなあと、ちょっとニヤついてしまいました。

お店のために申し添えておきますが、いつもこれくらいの堅さなのかどうかはわかりません。ただ、この日のビフカツの肉質は僕の好みに合っていたこと、ドミグラスソースやらなんやら含めて、すごくいい洋食屋さんに出会えたなあと思ったことは確か。なんでそんなに有名じゃないのか不思議でなりません。このあたりには課題店多いので難しいけれど、是非ともリピートしたいお店です。


{お店データ}
住所：神戸市中央区中山手通7-1-17　電話：078-361-9680
営業時間：[月〜土] 7時半〜18時 [日・祝] 〜15時　定休日：第1・3・5日曜
※出前もやっておられるようです。