【旧】foodish:”雑”食記

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アホほどカキを食べる宴会

Posted ish / 2014.03.15 Saturday / 15:14

1月のインド料理食事会グルコバに行った時、食事していた席のあたりのみなさんでカキの話をしていました。家でカキフライを作るのは面倒だよね、みたいなことを言ってたら、myblackmamaさんが酔った勢いもあってか「自分で作ったほうが絶対うまい!そんならうまいカキ料理を食わしちゃる!」と叫んだもんで、こりゃあシメたとばかりにメンバーをつのり、えて吉さん宅でカキづくし宴会をすることにしました。


20140228カキ宴会
ということで、当日朝からえて吉さん・だいこんさん・僕の3人は、まずmyblackmamaさんご指定・坂越の功結水産でカキの買い付け。

20140228カキ宴会
殻付き生ガキは1.2kgあたり1000円。1kgだと9個ぐらいでした。2月末だったのでかなりカキも成長してるはずです。

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こちらは殻をはずした剥き身で、チューブ内に海水などはほとんど入っておらず生ガキミチミチ状態。これの1.5kgを4本(6kg)と殻付き6kgの計12kg買って、その後日生まで足を伸ばしてほりでカキオコ食べて、とんぼ返りで大阪市内のえて吉さん宅に向かいました。


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買って帰った生ガキを見て、「こいつら何すんねんな」とばかりに呆れているえて吉さん宅の越後屋の図。

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買い出してきた殻付きと剥き身。写真ではなかなか迫力が伝わってきませんが、自分達でも自然に「あほちゃうか〜」と言葉が出てきてしまうくらいの量でした。誰かが「宴会っちゅうか、ほとんど給食の仕込みみたいな量やなあ」と言ってましたが、まさにそんな感じ。

20140228カキ宴会
買い出し部隊の特権と言うことで、早速飲み始めることに。左はえて吉さん作若ごぼうの煮物、右はだいこんさん作塩漬けゆで卵の燻製という手の込んだ代物。ゆで卵を作って熱い殻付きのまま濃いめの塩水につけた後、燻製にしたそうです。アテによろしいなあ。

20140228カキ宴会
その他メンバーは三々五々集合の予定、本格的には19時開宴なので手持ちぶさた。相談の結果「先に食べましょか〜」となり、まずは生ガキからスタート。身はプリプリ、何も付けずに自然な塩味だけで充分おいしい、身の中の旨味が濃い。うまいなあ〜

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食べ始めたらもう歯止めが利かず、次に行ってしまえとばかりに、蒸しガキ。フライパンに殻ごと並べて少しだけお酒を入れて蓋をすることしばし。3分半ほど蒸した状態では殻は開ききってませんが、かすかに開いた口をこじ開けると熱が入りきらずにかなり生っぽさを残した状態。生もうまいがこちらは旨味が熱で活性化され、ワイルドさの角が取れて洗練された感じです。もちろん殻に残ったスープもズズッとすすり、海の旨味を堪能します。うーん、生もうまいがこっちのほうが好きかも。


その後なんだかんだあって、徐々にメンバーが集合し始めました。先発3人以外は、本日の主役myblackmamaさん・こばやしさん・LAKSAさん・*あきこ*さん・僕の職場の「同僚」で計8名。


20140228カキ宴会
本格的に調理スタート。まずはmyblackmamaさんが剥きガキを大きさで選別して、一旦塩水に漬けていきます。

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ざるに揚げて水気を切って、さらにバットにキッチンペーパーを敷いたのに一粒ずつ載せてさらに余分な水気を取ります。

20140228カキ宴会
水気が取れたらコロモ付けをしてカキフライの準備完了。皆さん自分でも料理する方ばっかりなので、莫大な量であっても作業はガンガン進んでいきます。ちなみに僕は今回生ガキの殻開けたのと、蒸しガキ作ったくらい(笑)

20140228カキ宴会
myblackmamaさんが思いっきり油切りして完成のカキフライ。人数多いので揚げるそばからあっという前になくなり、まるで「わんこカキフライ」状態でした。ソースやタルタルどころか、塩もレモンも不要。何もなしでこのまま揚げたてを食べるのが一番。いくら食べても雑味はなく、ただただ旨味と甘味。さすが「うまいの食わしちゃる〜」と叫んだだけのことはあります。


20140228カキ宴会
一方、こばやしさんは台所の片隅でなにやら牛脂の固まりをみじん切りにしてはります。

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この牛脂や大量のカキの荒みじん切りを加えて、卵や小麦粉やらとを一緒に混ぜて、油多めでチヂミ風に揚げ焼き。

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できあがったのが、神戸元町別館牡丹園式「煎生蠔」(広東風牡蠣のお好み焼)。この料理は大量にカキが必要ということもあって、まさにこの場向きってことでこばやしさんはチョイスしたんだろうと思います。僕も過去2回ほど食べたことがありますが、お店じゃないところでこれが食べられるとはねえ。凝縮されたカキの旨味とその他素材がミックスされてわかりやすいおいしさの、すごく「料理」された一品という感じでした。(うまかったと書けばその一言ですんでしまうんだけど)
 参考:B級的・大阪グルメ!ブログ〜
    別館牡丹園式「煎生蠔」-広東風牡蠣のお好み焼きのレシピ、作り方



20140228カキ宴会
酔っぱらってたので制作過程はとれなかったんだけど、こちらはmyblackmamaさん作・カキの青蒸(中華風蒸しカキ)。蒸しガキの汁を煮詰めてタレを造り、白髪ネギ載せ蒸しガキの上からアツアツのゴマ油をジュジュっとかけて、仕上げに香菜を載せた代物。こちらも旨さを無理矢理表現するなら、最初に口に入れた時にハッとして、その後じんわり奥深さを感じる味とでもいいましょうか。上のお好み焼とは全く違った方向性で、宴会の演し物の幅が広くて面白いなあと思いましたね。


20140228カキ宴会
続いては、シメのカキめしの制作過程。あらかじめカキを(すんごい量!)出汁でさっと煮ます。カキが堅くなる前に取り出し、煮汁を元に味を調整してごはんを炊きます。

20140228カキ宴会
炊けたごはんに茹でガキを戻して混ぜようとするも…カキが多すぎて混ぜられない!

20140228カキ宴会
しょうがないのでボウルに取り出して、そこで混ぜ合わしましたとさ。

20140228カキ宴会
みつばを載せて出来上がりのカキご飯。ちょっと味薄め・ご飯固めだったので、myblackmamaさん的にはイマイチ納得いかなかったそうですが、どうしてどうして、シメとしてちゃんとおいしくいただきました。お土産に家まで持って帰らせていただきましたが、あっという間になくなったのは言うまでもありません。


めったに参加できないグルコバでたまたまmyblackmamaさんと同席し、瓢箪からコマでこんな宴会を(やや強引に)開催できたのも何かの巡り合わせ。僕はもっぱらフィクサー役でなんもしなかったけれど、料理を作ってくれた皆さんに大感謝。また、買い出しのため車を運転してくれて、準備や後片付けも大変だったえて吉さんに心から御礼申し上げます。
みなさん、オモロかったからまたやろうね!

【参考サイト】

Comments

myblackmama2014/03/15 11:28 PM

長編記事のエントリー、お疲れ様です。

当日は野暮用のため、作業のスタートが遅れてしまい、バタバタで申し訳ありませんでした。

心残りもありましたが、来年までの宿題とさせて下さい。旨い牡蠣料理、まだまだあるので、是非また食べてみて下さい。

次は春に明石の桜鯛、初夏に麦わらだこを食べまくる宴会がやりたいですね。

ish2014/03/15 11:50 PM

myblackmamaさん>
めったにできない豪快な買い付けができて楽しかったです。慌ただしい中の奮闘調理ありがとうございました。どれもこれもおいしかったけれど、やっぱり僕の場合は、カキと言えばカキフライに落ち着くのかなあと改めて感じました。来シーズンも是非またやりましょうね。
鯖づくしとか、鰯づくしもいいですね。
なんかしらんがこの時食べた甘鯛料理を思い出したなあ。
https://foodish.net/sb/log/eid985.html

myblackmama2014/03/16 09:39 AM

こんな立派な料理は作れませんが、鯛は料理のし甲斐のある食材ですね。
鯖は大好きです。岬(はな)さばを是非食べて頂きたいですが、難しいかな。
麦わらだこはパエリアにしましょうか。でかいパエリア鍋がほしいですね。

*あきこ*2014/03/17 12:45 PM

蒸し牡蠣は初めてでしたが、とても好みでした。
調理により、様々に楽しめる牡蠣パーティはなんてゴージャスで贅沢。広東風もフライもうまいっ!
牡蠣ご飯風の牡蠣も美味しかった。
調理してくれたみなさまに感謝です!
鯛、鯖もええな!次回も楽しみにしてます( ´ ▽ ` )ノ

ish2014/03/17 06:56 PM

myblackmamaさん>
特に魚料理はお得意そうなんで、楽しみにしています。
あと、トマト料理もよろしく!

*あきこ*さん>
カキは様々に楽しめるからいいですね。産地でいいのを買ってきても安く付くので価値がありましたよね。またなんかやりましょう!

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