【旧】foodish：”雑”食記

何事も見かけや先入観で判断してはいけない、と日頃から心がけているつもりなのに、今回は「あ〜やってもうた〜」って思いが一杯です。

JR兵庫駅の山側にこの数年色んなジャンルのおいしいお店ができていることは、これまで色々お伝えしてきました。でも今回の「神戸一」については、地元生まれの妻に聞いても「多分子供の頃からあるけど、入ったことないし、入った人の話を聞いたこともない」という存在。僕もこのあたりに住み始めてから20年以上経ちますが、存在はずっと前から知ってるけど、入ろうと思ったことはありませんでした。


理由その１：初めからお断りしておきますが、お店の関係者の皆さん、もしこの文章を読まれたらごめんなさい。あのーぶっちゃけた話、ぱっと見では僕にはおいしそうなオーラが感じられなかったんですよ。洋食中心のランチをやってることは知ってたんですが、なんとなく「洋食もやってる喫茶店」っていうイメージもあったし。
理由その２：情報がほとんど見つからなかった。(まあこれ自体どうってことないが)雑誌等で取りあげられたという話も聞かないし、とにかくネットで検索してもほとんどヒットしない。ネタにした人が少ないのか、あるいは、店名がフツーに使われる名詞なので、検索しにくいからなのか。(もちろん、ネットで検索なんて思いもしない時代につけられた店名だからしょうがないんだけど)

ところが随分前にここのランチがいいとのコメントをいただいて、せっかくなのでそのうち試そうと思いつつ幾年月。またしても「いつでも行けるわパターン」で延び延びになっていました。(無意識のうちに後回しにしてたのかもｗ)



これがその日の店頭メニュー。これまでにも何度か見たことはあるので、かなり安いのと、日替わりランチの一部はローテーションメニューだということはわかっていました。ラーメンやきつねうどんが割高に思えるほど、定食類が安いですね。なお、このランチメニューは、昼だけでなく夜も通しで有効と太っ腹。


店内に入ってみると、それなりに年季を感じさせる下町喫茶店っぽい雰囲気で、入り口入ってすぐ左側には2階へと続く階段があります。僕が行ったのが平日の昼過ぎ、客層は男性サラリーマンとご近所のやや年配女性客がほとんどでした。
2階ではインターネットができるとの情報もあるし(未確認)、建物の外観からすると外光もたくさん入って、1階とはまた違った雰囲気なのかも知れません。

(左の写真はクリックで大きくなります)
店内の壁には、お米は自家精米って書いてあるし、予想以上の多彩なメニューがずらり。これを見ただけで「洋食もやってる喫茶店」ではなくその反対だということに気づき、「今まで大きな勘違いをしてたのやないか」と思い始めました。
日替わりローテーションメニューは、月木：ハンバーグorミンチカツ・火金：白身魚フライorミンチカツ・水土：トンカツであることが判明。その他、本日の日替わりランチや店頭メニューに書かれていたスペシャルランチ制度もあり、「こんなにお得な選択肢が豊富だったら、他のメニュー選ぶ人いるんだろか」といらん心配してしまうほどです。


「おいしい」とコメントいただいていたような気がしたのと、この日のスペシャルランチになっていたので通常800円が600円とお得だったため、メニュー選びに迷いはなく「エビフライ定食」。身だけで12〜3cmありそうなでっかいエビフライ3匹がデ〜ン！途中まではコロモしかない、みたいないい加減な代物ではなく、ちゃんと先っぽまで身が詰まった正直フライは食べごたえ充分、揚げ加減キッチリ。野菜もたっぷり・自家製ポテサラいい味出してる・自慢のご飯も当然おいしい、これで600円とはすごいやん、この店！
たまたま他のお客さんもエビフライ率が高かったのでその他メニューがどんなのかはわかりませんでしたが、いずれも素晴らしいコスパであろうことは想像に難くありません。うーん、なんで今までこの店に来なかったのか。トライするスピリッツに欠けてたなあ、と深く反省(笑)

この通りには各種いいお店が並んでるんですが、洋食系はありませんでした。…というか、あるのに気づいてませんでした。塚本マルヤがあるので困ってはいなかったけど、僕的には、今回は目からウロコのうれしい発見。これからちょくちょく通って、片っ端から食べていきたいと思っています。


住所：神戸市兵庫区羽坂通4-2-17　電話：078-575-1117
営業時間：6時半〜21時半　定休日：日・祝