「ここしかない」の店
Posted ish / 2006.02.21 Tuesday / 18:13
*このエントリは「合宿から帰ってきました」の続きです。
ツアー初日は土曜の夜からスタート、大阪市内で食事をすることになっていました。そのお店選びは僕の担当。ぷるみえさん・えて吉さんの嗜好やら2日目以降の予定を前提に考えて、ある店のことがパッと浮かびました。その後数日あれこれ思案したのですが、やっぱりその店しか思いつかない。
で、選んだその店は、かなり以前に会社の上司に教えてもらって以来ちょくちょく行ってる、大阪・南森町の「一富士」。いろんなものを食べたい時、大阪らしい食べ物の一つ・串カツという選択肢もありますが、油ものが苦手な人にはちと重い。その点ここの「串焼き」は、油こそ使っているもののコロモがないだけに軽く、ハードな?3日間の幕開けにふさわしいと思ったのです。
一富士は4人以上から予約可。今回は3人なのでいきなり行くしかないのがちょっと不安でしたが、やっぱり予感的中で土曜にもかかわらず満席orz。…でもそれは想定の範囲内で、その場合に備えていくつかのプランを持っていました。そのうちの第一候補、すぐ近くの一富士・天四店 に電話してみると、今は満席だけれど少し待てば空くとのこと。ということで、日本一長いといわれている天神橋筋商店街を見物がてら、プラプラとJR天満駅付近まで移動しました。
お店に着いてしばし待った後に案内されたのは、ちょうどご主人が調理する鉄板の目の前のカウンター席(3人横並びはちょっと話しにくいかなとも思いましたが、結果的には大正解)。こちらのお店にはレギュラーメニューの他季節ものがあるのですが、何があるかようわからんしめんどくさいので(笑)、いつも最初は「とりあえず適当に10本ずつ」とお願いしています。
ここの串焼きの特徴は、いい意味で素直さがないこと。例えば、「れんこん」は当然のごとく肉詰めにはなっているけれど、その中身の香辛料がなにやら複雑。薄い食パンにエビのすり身を貼り付けた「海老パン」、茹でたジャガイモをベーコンで巻き、真中のくぼみにちっちゃなバターを仕上げに落とすベーコンポテトなど、仕込みや調理の段階でなんらかの工夫や細工がされており、味そのものはもちろん、それらの仕掛けを趣向として楽しめるのも魅力の一つだと思っています。
(ツアーのスタートということもあり、今回は食べ飲むこと、お互いに話すことが主眼だったので、残念ながら一富士での写真は一枚もありません。こちらでその一部がご覧いただけます)
とりあえずの10本を食べすすむお二人をうかがっていると、ウホッ!ギャハッ!ヘエ〜ェ!と喜んでもらっている様子。無論その10本で済むはずもなく追加を検討していると、目の前のご主人が絶妙の表情で語りかけてきます。
「今日は○○があるんですけど、どうでっか?」
メニューに載っているのはレギュラー物、適当に10本頼んだ中にも数本季節物が入っているとはいえ、それはごく一部。チェシャ猫みたいな表情のご主人は(もっと人が良さそうか)、お楽しみはこれからやと言わんばかりに、隠しネタを薦めてくれます。そんなこと聞かされて逃れられるわけもなく、ズブズブと一富士ワールドに引き込まれていく3人…
お店を選んだ僕が言うのもなんですが、いやー、この店は素晴らしい。とにかく仕込みに手間がかかっている他、材料の仕込みも相当のもの。この日特に印象的だったのは、えんどう豆(塩茹でうすいえんどうの中身のみを取り出して潰し、串の周りに寄せ集めたもの)、フォアグラ(さっと焼いたフォアグラを茹でた大根の上に載せて)。
特にえんどう豆は、ようこんなややこしいことすんなあと感心。豆ご飯の豆のおいしいところだけを集めたような、素朴でシンプルである意味ぜいたくで、ほんのり幸せな気分にさせてくれる一品でした。お見事!
この店で軽くスタートするつもりが、結果的にけっこう満腹となってしまいましたが、それでも飲んで食って一人頭5000円以内。これだけ凝ったもの食べさせてくれて、楽しませてくれて、我ながら絶妙な一軒目だったなあと自画自賛しています(爆)
{お店データ}(天四店)
住所:大阪市北区天神橋4-4-11 電話:06-6351-9641
営業時間:11時半〜13時半、17時〜22時 定休日:日曜
(ちなみに南森町店)
住所:大阪市北区天神橋2-2-25 電話:06-6352-3267
営業時間:月〜金 17時〜22時、土 17時〜21時 定休日:日曜・祝日
ツアー初日は土曜の夜からスタート、大阪市内で食事をすることになっていました。そのお店選びは僕の担当。ぷるみえさん・えて吉さんの嗜好やら2日目以降の予定を前提に考えて、ある店のことがパッと浮かびました。その後数日あれこれ思案したのですが、やっぱりその店しか思いつかない。
で、選んだその店は、かなり以前に会社の上司に教えてもらって以来ちょくちょく行ってる、大阪・南森町の「一富士」。いろんなものを食べたい時、大阪らしい食べ物の一つ・串カツという選択肢もありますが、油ものが苦手な人にはちと重い。その点ここの「串焼き」は、油こそ使っているもののコロモがないだけに軽く、ハードな?3日間の幕開けにふさわしいと思ったのです。
一富士は4人以上から予約可。今回は3人なのでいきなり行くしかないのがちょっと不安でしたが、やっぱり予感的中で土曜にもかかわらず満席orz。…でもそれは想定の範囲内で、その場合に備えていくつかのプランを持っていました。そのうちの第一候補、すぐ近くの一富士・天四店 に電話してみると、今は満席だけれど少し待てば空くとのこと。ということで、日本一長いといわれている天神橋筋商店街を見物がてら、プラプラとJR天満駅付近まで移動しました。
お店に着いてしばし待った後に案内されたのは、ちょうどご主人が調理する鉄板の目の前のカウンター席(3人横並びはちょっと話しにくいかなとも思いましたが、結果的には大正解)。こちらのお店にはレギュラーメニューの他季節ものがあるのですが、何があるかようわからんしめんどくさいので(笑)、いつも最初は「とりあえず適当に10本ずつ」とお願いしています。
ここの串焼きの特徴は、いい意味で素直さがないこと。例えば、「れんこん」は当然のごとく肉詰めにはなっているけれど、その中身の香辛料がなにやら複雑。薄い食パンにエビのすり身を貼り付けた「海老パン」、茹でたジャガイモをベーコンで巻き、真中のくぼみにちっちゃなバターを仕上げに落とすベーコンポテトなど、仕込みや調理の段階でなんらかの工夫や細工がされており、味そのものはもちろん、それらの仕掛けを趣向として楽しめるのも魅力の一つだと思っています。
(ツアーのスタートということもあり、今回は食べ飲むこと、お互いに話すことが主眼だったので、残念ながら一富士での写真は一枚もありません。こちらでその一部がご覧いただけます)
とりあえずの10本を食べすすむお二人をうかがっていると、ウホッ!ギャハッ!ヘエ〜ェ!と喜んでもらっている様子。無論その10本で済むはずもなく追加を検討していると、目の前のご主人が絶妙の表情で語りかけてきます。
「今日は○○があるんですけど、どうでっか?」
メニューに載っているのはレギュラー物、適当に10本頼んだ中にも数本季節物が入っているとはいえ、それはごく一部。チェシャ猫みたいな表情のご主人は(もっと人が良さそうか)、お楽しみはこれからやと言わんばかりに、隠しネタを薦めてくれます。そんなこと聞かされて逃れられるわけもなく、ズブズブと一富士ワールドに引き込まれていく3人…
お店を選んだ僕が言うのもなんですが、いやー、この店は素晴らしい。とにかく仕込みに手間がかかっている他、材料の仕込みも相当のもの。この日特に印象的だったのは、えんどう豆(塩茹でうすいえんどうの中身のみを取り出して潰し、串の周りに寄せ集めたもの)、フォアグラ(さっと焼いたフォアグラを茹でた大根の上に載せて)。
特にえんどう豆は、ようこんなややこしいことすんなあと感心。豆ご飯の豆のおいしいところだけを集めたような、素朴でシンプルである意味ぜいたくで、ほんのり幸せな気分にさせてくれる一品でした。お見事!
この店で軽くスタートするつもりが、結果的にけっこう満腹となってしまいましたが、それでも飲んで食って一人頭5000円以内。これだけ凝ったもの食べさせてくれて、楽しませてくれて、我ながら絶妙な一軒目だったなあと自画自賛しています(爆)
{お店データ}(天四店)
住所:大阪市北区天神橋4-4-11 電話:06-6351-9641
営業時間:11時半〜13時半、17時〜22時 定休日:日曜
(ちなみに南森町店)
住所:大阪市北区天神橋2-2-25 電話:06-6352-3267
営業時間:月〜金 17時〜22時、土 17時〜21時 定休日:日曜・祝日
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