【旧】foodish：”雑”食記

2階入口あたりはこんな感じ。お店は宮大工さんの手により、釘を一本も使わずスイスの山小屋風に造られたそうで、建物全体がいい感じに古びています。

2階の奥は厨房。4人掛けテーブルが10卓ほどゆったり配置されています。おばあちゃんが一人でランチを食べている様は、さすが老舗という感じ。

ランチメニューはオムライスやオムハヤシなどの単品もありますが、クリームコロッケ・ベジタブルオムレツなどのレギュラー8品目+日替わり1品、計9品目のうちから2品と、ライスorパンを選べるランチ(980円)を今回も選びました。
(といいつつ、他のお客さんが食べてたオムライスもおいしそうやったなあ〜)

僕が選んだのは、ハンバーグと本日の一品・ポークヒレカツ。写真をご覧いただければおわかりかと思いますが、これは単なる喫茶店のランチレベルではなく、もう立派な洋食屋さんの代物。食べてみればどちらも丁寧に作られているのがわかるし、ソースもおいしい。ポークカツのソースがやや黄味がかって粒々が見えるのは、マスタード風味になってるからで、こだわりが感じられます。

ランチ後のコーヒーは220円。コーヒーそのものもおいしいけれど、このカップにかかれているイラスト、いい味出してると思いませんか？かなり昔からのものだそうですが、いいセンスしてますよね。

こちらはコースター、これもいいですね。
デザインもさることながら、気になるのは｢帷子ノ辻(かたびらのつじ)｣にも支店ありか？との記述。うーん、どうなんやろ、この日は確認できませんでした。

料理の感想をさくっとしか書いてませんが、ホント、おいしいですここの。ランチ時しかやってないってとこが、またニクイし、洋食屋さんとしてかなりのレベルだと思います。
料理以外に、この店のあちこちに見られるセンスの良さも魅力的ですが、僕、ここのサービスが好きなんですよね。2階にはサービス担当の女性が2人いて、恐らくそのうち一人はアルバイトの女性。前回来た時にも感じたのですが、トップクラスのサービスではないにしても丁寧でほんわかしてる。それに、ゆっくりしててもせかされる雰囲気がないから、すごくくつろげるんですよ。お店のポリシーだけでなく、料理や建物の造りや調度やサービスなど、全部が相まって、そういう空気を醸し出してるんですね。
歴史の為せる技なのか、これが京都の懐の深さなのか、とにかくもし近くにこのお店があったら、僕は間違いなく常連になってます♪

{お店データ}
住所：京都市中京区寺町通三条上る　電話：075-231-6547
営業時間：8時〜19時、2Fは11時〜14時半(LO)
定休日：無休