以前からこの店構えが気になってた「
鯉川」に行って来ました。場所は鯉川筋の一本西側、中華の「
杏杏」の近く。店の前の道路が細いのと、入り口の間口が狭いので、かなりわかりにくいです。
店名の八房は、個室・カウンター・テーブル席等8種類の空間を表すそうで、用途によって使い分けられます。今回は4000円のコースを3人で予約したら、テーブル席に案内してくれました。実際は上の写真に比べてかなり暗く、手元照明はあるけど食事をするにはちょっと暗すぎじゃないかなあとも思いました。
まずは(右)とうもろこしの煉り切り(とうもろこし製豆腐みたいな感じ)。色合いを考えてのイクラ載せでしたが、これは不要かと。だしとわさびだけで充分おいしいと思います。
(左)お造りは、カンパチとヒラメ(だったと思う)。お造りもさることながら、ケン代わりについてた物体がパリパリポリポリしてて正体不明で面白い。お店の方に聞いてみたら「
海藻ビードロ」という代物だそうです。
八寸の中心は鰆の味噌漬け。上から時計回りに茹でダコポン酢ジュレ・玉子焼き・ゴボウのゴマよごし？・辛子蓮根。この中ではちょっと変わった辛子蓮根が面白かったです。よくある辛子味噌を詰めて揚げたのではなく、和えたタイプ。この辛子味噌がおいしく、蓮根にとても合っていました。
揚げ物は天ぷら盛り合わせ、メインは蟹を海苔で巻いたの。いずれも塩でさっぱりと。
椀ものはグジ。ベースとなるダシがきっちりしてて、華やかさがある一品でした。あ、この日最初はビールだったけど、途中から当然日本酒にチェンジしました。
シメは二八そば。つゆは薄め甘口で僕の好みではなかったけれど、そばはおいしかったですよ。
デザートはマンゴープリン。ボリューム的には僕でちょっともの足らないかなあという程度。ということは一般的な方なら充分満腹かと。
全体的な感想としては、隠れ家的な立地と建物の造作がまずそれだけで価値ある感じなので、ちょっとした相手とか状況なんかの場合(ようわからん表現ですんません)には、この価格・内容だしすごくいいんじゃないでしょうか。雰囲気がありすぎるくらいなので、普段使いにはちょっと重めかなあと。(悪い意味じゃありませんよ)
HPのメニューを見る限りでは、コース頼むならもうちょっと上のクラスのほうがもっとここのことがわかったのかなあとも思います。逆により気軽に、「カウンター限定1500円セット」みたいな楽しみ方やリーズナブルなランチもいいかもです。
{お店データ}
住所：神戸市中央区下山手通4-10-12 電話：078-321-6810
営業時間：12時〜15時 17時〜23時 定休日：年末年始
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