【旧】foodish：”雑”食記

名古屋出張に行った妻に頼んで、「山本屋総本家」のお土産用味噌煮込うどんを買ってきてもらいました。
数十年前に名古屋で初めて食べた時、「!?なんや!?この麺、ナマやん！！」とびっくり、店員さんを呼んで文句を言いかけてしまいました(マジです)。ところが周りを見渡してみると、いずこもまだ打ち粉が吹いてるかのようなうどんが赤味を帯びた味噌ダレに浸かっている状態。どうやらこの食べ物はそういうもんらしいと、しぶしぶながら食べてみたら…
「なんでこんなもん食うのかわからん」と首をかしげつつも、残すのももったいないのでとりあず全部食べきりました。その結果頭に浮かんだのは、恐らくこれは「何度か食べないとおいしさがわからない類の食べ物」ではないかと。ありますよね、そういうの。で、当時は定期的に名古屋に行く機会があったので、状況が許す限り毎回食べることにしました。

ところが、その後10数回食べ続けた段階で、やっぱりまだおいしいとは思えない(爆)　こりゃあ僕にはアカンかとあきらめかけたけど、意地になって食べ続けたら、30回目くらいで(←適当)、この超ナマで堅いうどんと八丁味噌ベースの濃い味との組み合わせのおいしさが、なんとなくわかり始めたような気になってきました。
その後も機会あるごとに食べ続け、今や「あー、久しぶりに味噌煮込うどん食いてぇ〜」と思うほどに。それも、ほとんど生の、かった〜い状態でないとダメになりました。上の写真の場合、味噌ダレの中で煮こんだのは2分ほど。麺を曲げたとしても、「切れる」というより「折れる」に近い状態です。これでないとイカンのです。今日この頃はだいぶ暑いけど、汗かきながら久しぶりの「ナマやん！！」を楽しめましたｗ

そういえば、名古屋のすぐ近くの伊勢には、麺の堅さ的に対極にある「伊勢うどん」があるのが面白いですね。ちなみにこちらは今まで2度ほど食べましたが、「伸びてるやん！！」のズルズル状態がいまだにおいしいとは思えません。伊勢の方、ゴメン。