神戸・新開地の様々な店や場所を探訪する「
新開地・夏の社会見学会」に参加してきました。これまで妻が何度かこの見学会に参加してその面白さを訊かされていたものの、休みが合わず僕は参加できず。今回の日程はなんとか都合がついたので、申込開始直後に電話をかけて、欲張りにも2つの見学会に参加することができました。
一つ目は、「
200年の伝統・本物の蒲鉾づくり見学」。文政2年(1819年)創業、つなぎなし・ハモと調味料だけの焼き通し蒲鉾の
三笠屋で、伝統の制作工程をじっくり見学させていただきました。
伝統あるし頑固一徹の堅物親父が出てくるのかと思ったら、ご店主も職人さんも、気さくで親切でいいキャラしていて、とても楽しくためになりました。下の解説入りスライドショーで見学の模様をぜひご覧下さい。(大きなサイズをご覧になりたい場合は
こちらをクリックして下さい)
スライドの最後に出てきた蒲鉾がこちら。少し冷ましたプレーンも、焼きたてアツアツのウニクラゲ入りも、どちらもつなぎなしのハモのみ使用だから、旨味濃厚・歯応えブリンブリンでバリウマ!この暑さだけにこれでビールがないのは半分拷問でしたw
残念ながら食べられなかったけれど、蒲鉾作りには不要な鱧の皮(写真左)は絶品らしく、それなりのルートにあっという間に引き取られていくとか。
こちらも見てるだけの、鱧の頬肉。これも然るべきルートにのって、塩焼きとかされるんでしょうなあ…
で、こちらはキモ。鱧のサイズがでかいからこそ、頬肉もキモもでっかくて、このキモ見たら焼肉屋で見かけるのなんかと同じようにしか見えません。
で、こちらは氷水で冷やしてから、ゴマ油と塩で食べさせてもらいました。まったく臭みがなくて、上質な脂とピュアな旨味でこりゃ絶品!キモがあまり得意じゃない参加者もいらっしゃったので、僕と妻はかなりの量をバクバクいただいてしまいました。これは本来なら日本酒必須。
蒲鉾作りの工程を見るのも楽しかったし、質問にも気さくに答えてもらったし、貴重なものを食べさせてもらったりで大満足!定員5名によく潜り込めたもんだわ、ホント。
続いて午後からは、新開地社会見学初登場・僕にとっての洋食の原点・なんと!あの「
グリル金プラ」で、「
老舗洋食店が教える・万能ソースの作り方講座」に参加しました。なんと豪華な一日二本立てだこと。
3代目の若シェフによると、当初この企画を持ちかけられた時、「ドミグラスソースの作り方を講座で教えて(見せて)くれませんか」という話だったそうで、さすがにそれは無理とお断りしたそうです。事務局さん、そりゃなんぼなんでもムチャ振りやろぅ〜(笑)
で、どういう内容にしようか考えた結果、お店でも使ってる醤油ベースの調理用ソースの作り方を教えてくれました。といってもそんなに難しい内容ではなく、一枚一枚手書きしてくれたレシピ通りに鍋に材料を入れ、煮立ててアクを取って冷ますだけ。このソースで、お店のソテー系料理は味付けされているそうです。
解説しながら作ってくれた焼き飯も、このソースを使用。フライパンに、まず溶き卵から入れて作り始めたのにはちょっとびっくりしました。金プラの焼き飯初めて食べた〜
続いて、これもこのソース使用のチキンソテー。付け合わせはいつもの茹でキャベツとポテサラ。またしてもビールが欲しかったぁ!
お土産用にということで、ちっちゃなボトルに入ったこのソースを一人2つずついただきました。シールといいボトルの大きさといい、なんかかわいいし、すごく親切。
正直なところ、金プラでの見学は三笠屋さんほど盛りだくさんではありませんでしたが、むしろ見学後自然発生的に始まった質問タイムがすごく価値ありました。子供の頃からここで食べている僕としては、思い入れもあって訊きたいことがいっぱい。あまり突っ込みすぎると失礼に当たるなあと思いながらも、けっこうストレートに質問したにもかかわらず、ニコニコ答えてもらったのですごくうれしかったし、ためになりました。
もっと新開地を知ってもらおう・親しんでもらおうという狙いで実施されているこの社会見学、ほんとに面白くて価値ある内容が盛りだくさんです。僕もまだまだ参加してみたいのがあるので、あまり人気になって予約取りにくくなるのも困るけど(笑)、ぜひたくさんの方に新開地の魅力を知っていただきたいと思います。