【旧】foodish:”雑”食記

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KEROS(大阪・天王寺区)

Posted ish / 2006.01.25 Wednesday / 12:07

久しくビフカツ食ってないなあと思い、どこにしようか考えた結果、ちょっと時間もあったので遠出することにしました。今回のKEROS(ケロス)は、数年前に某ガイドブックでみかけて気になっていたものの、僕的にはちょっと不便な場所にあるもので、課題となっていたお店。今回改めて場所を確認したら、この時のパインアメさんのすぐ近くでした。

ケロス外観1.jpgケロス外観2.jpg

パインアメさんは谷町筋の西側の並び。今回のケロスさんは谷町筋からちょこっとだけ東側に入った所にあり、外観はご覧の通り、洋食屋というよりブティックとかカットハウスっぽいデザイナーチックな建物。赤い看板に文字が見えるとおり、こちらは洋食バリバリではなくCafeとしての側面もあり、店内も白を基調としたおしゃれな雰囲気でした。
ケロスメニュー.jpgとはいえ、食事の基本はあくまでも洋食。夜はアラカルト、お昼時は、お店の前のメニューボード(クリックすると大きくなります)に書かれた日替わりの各種ランチからチョイスすることができます。
「初めての洋食屋ではまずビフカツ」をルール?としている僕にとって、都合のいいことにこの日のランチメニューにちゃんとそれがありました。幸先いいめぐり合わせで、なんとなくラッキーな予感がします。

迷うことなくオーダーが決まり、店内へ入るとカウンター席へ。遅めのお昼時だったので、僕以外には若い女性客二人がお茶してるだけ。雰囲気的におっさん一人は大丈夫かなと事前に思っていたのですが、これくらいの感じなら全然OKです(^^)
ビフカツをオーダーした後、シェフの親交があるお店なのでしょうか、他のお店の名刺がいくつかカウンターにディスプレイされているのに気づきました。その中には、神戸の「グリル末松」や心斎橋「katsui」のも。昔ながらの「街の洋食屋さん」とはちょっと違う路線ってところや、世代的にも相通ずるものがあるんでしょうね。

ケロスビフカツ.jpg

ほどなくして運ばれてきたこのビフカツ、長辺で17,8cmはあったでしょうか。いかにもカフェチックなルックス、特筆すべきはそのビフカツの形の美しさ。こんなにきっちり整えられたのは、今まで見たことがありません。丁寧な仕事ぶりがうかがえて、いきなり好印象です。写真の関係上隠れて見えませんが、添えられた温野菜もオーソドックスなタイプ。カフェっぽい雰囲気って、なんとなく軽そうな感じがするのですが、やっぱりきっちり基本を押さえてはります♪
ナイフを入れてみると、予想した以上の肉厚と質に思わずニンマリ。デミグラスソースは重めで僕好み。あえて言うなら、ちょっと塩がきつめだったのと、もう少し焦げっぽければ僕の理想にかなり近くなります。ま、当然これは個人の好みの問題で、少なくともこの1年で出会ったデミの中ではトップクラスのおいしさでした。
これでライスがついて700円とは、わざわざ遠出してきた甲斐がありました。他のメニューもおいしそうだし、近くだったら、ランチローテーションの仲間入り間違いなしなのになあ、ここ。

洋食を食べるのなら、どちらかといえば「街の洋食屋さん」っぽいところのほうが好みなのですが、新しい客層をつかむためにも従来のスタイルにとらわれないお店がどんどん増えています。それはそれでおもしろいのだけれど、昔ながらのお店もやっぱり残っていて欲しい。刺激しあいながら共存共栄できて、もっともっと洋食好きが増えていってくれたらいいなあと思いました。


{お店データ}
住所:大阪市天王寺区六万体町1-35 電話:06-6772-3119
営業時間:11時半〜22時 ランチは14時半まで
定休日:日曜(多分)

*参考サイト:あまから手帖のレストランガイド

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