【旧】foodish：”雑”食記

やってきました一乗寺。ここは僕がかつて下宿生活をしていた場所であり、大好きなアレ、「天天有」のラーメンがあります。多少様変わりはしているものの見慣れた街並みを走り抜け、お店がある交差点が近づいてきました。
…で、件の交差点に到着してみたら、なんかおかしい。点いているはずの看板の明かりが点いてない。厨房あたりは明かりが漏れているけれど、店の入り口が暗い。定休日は水曜のはず。ひょっとしてまだ開店準備中なのか。
少し時間つぶしでもしないといけないかなあと思いつつ、とりあえずお店の前に行ってみると、なにやら張り紙が。



そりゃあ初めからここと決めてたわけではない。でも、数年ぶりにやっと来ることができたのに、こりゃないぜっ！
出来が悪いったってあぁたプロでしょという気半分、お客にいい加減な物は出せないという姿勢の表れはさすがという気持ち半分。友人もこれまで何度もこの店に来ているけど、こんな張り紙貼って休んでるのなんて見たことないと言うほどのレアケースに遭遇してしまったようです。
昔の恋人にアポなしで久しぶりに会いに来たら、あいにく具合が悪く、「こんな姿をあなたに見られたくないわ」みたいなもんですかね、こりゃ。
まあ、ないものはどうしょうもない。寒さ厳しい京の冬空の下、いくら張り紙を見つめていてもどないもならんもんはどないもならん。今回は素直に諦めて、またの機会を楽しみにするしかないでしょう。


気持ちを切り替え、じゃあ代わりに何を食べようかと考えたものの、頭の中真っ白、胃の中はラーメンモードバリバリ。天下一品の本店はすぐ近くだけど、今や京都でなくても食べられるしなあ、かといって近くでそれなりのお店が浮かんでこない。
しょうがないので本屋さんを探し、信頼が置けそうなガイドブックを立ち読み、ピンチヒッターとして選んだのが、こちら「東龍」さん。トンコツ・鶏ガラベーススープの東龍そばと醤油味スープの中華そばとの二刀流(いずれもノーマルで600円)、麺もストレートorちぢれ麺をチョイスできます。僕が選んだのは、「欲張り東龍」(850円)。ノーマルに比べて、麺大盛り・チャーシュー多め・味玉子(魯蛋・ローヌン)入りという一品、麺はストレート堅めでお願いしました。
ややとろみのある塩味スープは、くどさはなくやさしい甘味が感じられ、偶然とはいえ天天有を思い起こす系統かと。バリバリのトンコツラーメンに比べればちと個性に欠ける気がした(比較対象がおかしいとの声もあるが)のと、もう少しスープを熱くして欲しかったとは思いましたが、食べ飽きない優等生ラーメンだなと感じました。これはこれで、近くにあったら通ってしまうかも。

昔の恋人に会えなかったお陰で、新しい出合いが生まれました(爆)
でもやっぱり、天天有のラーメン食べたいなあ。(ゴメン、東龍)

{お店データ}
住所：京都市左京区北白川上別当町1第２青山荘１F６号
電話：075-703-0900　定休日：水曜
営業時間：11時半〜14時　17時〜25時半

※なお、天天有の営業時間は、平日19時〜26時半、日・祝日18時〜25時半、
定休日は水曜です。