【旧】foodish:”雑”食記

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超私的探求欲を満たさんがため

Posted ish / 2005.01.29 Saturday / 22:18

自分で自分のことを「アホやなあ〜」と思うことがママあります。
今回はまさにそう。いてもたってもいられなくなって、急遽電車に乗ってここまで来てしまいました。

京都駅.JPG


[お断り]
今回のエントリは、我ながら個人的思い入れが強すぎます(いつもそうかもしれんが)し、やたら長いです。
よって、あえて読んでみたいと思われる方、あるいはヒマだからつきあってやろうという方以外は読み飛ばして下さいませ(^_^;)
もし続きを読んでいただける場合は、こちらのエントリ(って昨日のエントリですが)を先にご覧いただきますと、より理解が深まることと存知ますです、ハイ。
昨日「関西食い道楽」さんの天天有に関するエントリを読んで、ともかくこりゃあ食べずにいられんなあという気分になりました。本店は銀閣寺の少し北側・一乗寺にあるので少し遠いし、夜しか営業してないので、思い立ったからといってすぐに食べられるわけでもない。

ただ、昨年12月四条烏丸にオープンしたCOCON KARASUMA(古今烏丸)に初めての支店を出したのは知ってたし、いずれは行くつもりだったし。こりゃあいいきっかけができたってもんです(^^)
JRで京都駅まで行き、地下鉄に乗り換えて四条駅へ。四条烏丸の南西にCOCONはあります。
COCON.JPG

このすぐ近くに学生時代の友人が住んでいて、以前から天天有の支店の事は聞いていました。曰く、本店とは違い2種類の味があるとか、オリジナルと違う方を食べてみたけどイマイチやったとか、カウンターのイスの後ろに段差があるので食べ終わった後は気をつけないとひっくりかえるとか(笑)
家を出る直前にこの友人に連絡してみたら、「せっかく京都まで来るんやからつきあう」とのこと。いい奴です。いやいや、無理矢理誘ったんじゃないですよ。

天天有のれん.JPG
天天有はCOCONの地下一階にあります(ちなみに同じフロアには、僕の大好きな中華料理店・老香港酒家も入っています)。お店に着いたのは2時頃でしたが、3,4人ほどの待ち列ができていました。あらかじめcoconのサイト見て知ってたのですが、支店作った上にこんなロゴまでできてるなんて…なんかうれしいような不安なような、複雑な心境です。

天天有メニュー.JPG
こちらはお店の窓ガラスに貼られているメニュー。友人の話どおり、丸と角の2種があります。もう5年ほど一乗寺には行ってないけど、あっちも今はこの値段なのかなあ。

5分ほどの待ち時間の後に店内へ入ると、オープンしたてなのできれいなのは当然として、僕が知る本店の雰囲気とはほど遠いジャズがかかっておりました。ま、これは場所柄ありうる選択だし味に影響有るわけでもなし、そんなに気にならず。
注文前、係のお姉さんに「角と丸とあるけど、どっちが一乗寺の味ですか?」と確認すると、(正確には覚えてないけど)「当店はオリジナルの味でやらせていただいていますが、一乗寺に近いのは角のほうです」とのこと。
ん?どういうこっちゃこれは。関西食い道楽さんによると、一乗寺も味を変えたとのこと。烏丸の角がこれと同じでないなら、丸と合わせて計3種の天天有ラーメンがあるってこと?

疑問はさておき、迷わず角を注文。ほどなく出てきたそれは(雰囲気的に今回は写真遠慮しました)、ややおしゃれな器に入っており、麺は慣れ親しんだモノより細い。白濁したスープは、パッと見ではそう違いは感じられませでした。
まずはスープをズズッといってみると…うーん、特有の甘みはあるものの、予想はしてましたがやっぱりなんか違う。5年ほど食べてないので偉そうなことは言えないけど、ここのラーメンは間違いなく僕がこれまでに最も数多く食べているラーメン。それほど記憶に差があるとも思えません。味が薄めだったので、ラーメンのタレ(煮豚の煮汁だと思う。一乗寺にもあり。)を足すと、ややイメージに近づいてきました。
余計なことは考えずにひたすら食べる。途中で特製ニンニク唐辛子をちょこっと加えてまた食べる。結局、所要時間は3分ほどだったでしょうか。

以下感想。
・まず失敗したのは、せっかくだから丸も食べときゃ良かったってこと(爆) 2杯くらいは楽にいけたなあ。
・昔から食べていたものとはやっぱり違う。細い麺・ベースのスープの違い・メンマなしなどなど。
・かといって、やっぱりこれはこれでおいしい。やはり(前からそうだけど)強烈なラーメンではなく、食べ飽きないラーメン。

正直言って、自分の中でまだ整理ができていません(そんな大層なことかい…)。ただ、こんなことを今思っています。
創業者である「おっちゃん」と昔話す機会があって、その時に、スープの仕込みにいかに神経使ってるか、嫌な臭いがしないように工夫しているかを熱く語ってくれました。営業時間は夜中の3時頃までなので、当然おっちゃんは夜が更けてくるとしんどい。よく店の奥の座敷で仮眠してはりましたし、その横で僕らはラーメンを平然と食べていたものです。(当然両者とも事情は了解済)
2代目の息子さんは、そのおっちゃんの味を引き継いだものの、なんらかの理由で自分のカラーを出したくなったのではないか、あるいは出さざるを得ないと考えたのではないか。
そのきっかけがチェーン化にあるとは思いたくない。「破壊なくして創造はない」というけれど、これは2代目による勇気ある改革の始まりだと思いたい。

新しい味はまだ変化の途中なのか、これからの天天有がどうなっていくのか。
どうやら2度目の創業期が始まっている様子です。
こりゃあぜひとも一乗寺にも行ってみなければ。

Comments

teru2005/01/31 11:24 PM

ishさん、こんばんは。

コメントつけるの遅くなりましたが、このような「個人的思い入れの強い記事」ってとっても好きです。

自分の利益にはなんにもならないんですけど(笑)、その店に対する愛情がひしひしと伝わってきていいなぁ。

最近、無理やり「アフィリエイト」につなげるblogが多いだけに心が洗われるようです(本当に)。

ish2005/02/01 01:23 AM

teruさん> いつもにも増してコメントありがたいです。
冒頭に書いたように、今回のはあまりにも個人的趣味に走り過ぎているので、単なるお店紹介だけにしようかなとも思いました。
でも、自分が好きでやってるblogなんだから、ま、いいかと。(笑)
読んでいただいている方のことを無視するわけにはいかないけれど、そればっかり気にするのも変ですしね。ネタのために生きてるわけでもないし、たまには超自分本位の内容でも(自分を)許してやろうという気持ちで書きました。
なので、これはどなたからもコメントいだけないだろうなと思っていただけに、思い入れに共感していただけてすごくありがたかったです。

しかし、ほんとに何の利益にもなりませんねえ、こんなことしてても(爆)

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