【旧】foodish:”雑”食記

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北新地というところ

Posted ish / 2004.12.11 Saturday / 00:14

昨夜は午前3時ごろまで、大阪の北新地で飲んだくれておりました。北新地といっても大阪以外の人にはどんなところかわからないでしょうが、簡単に言えば座っただけでウン万円もするようなクラブや、ラウンジやらスナックやらetcが集まっている地域です。
昨夜僕が行っていたのは当然そんなお店ではなく、朝5時までやっている安いバー。そのバーは1階がカウンターと小さな丸テーブル席が2つあり、狭い階段を上がった2階は詰めれば10人ほど入れる大テーブル席で、グループで飲みに行くのに便利なんです。
ここの造りが面白い。2階席用にもバーカウンターがあり、ここで各種お酒を作ってくれるのですが、ボトルがあるのはなんと押し入れ。窓枠やらその他装飾も昔風の民家みたいになっていて、誰かの家で飲んでるようで妙にくつろげるんです。バーテンドレスさん(女性です)に「変わった造りですね」と話し掛けてみると、かつて北新地がお茶屋ゾーンであった頃の名残が残っている建物なんだそうです。
…って偉そうに書いてますが、お茶屋がなんたるかは僕もよくわかってない。要は、昔まだ芸妓さんがいた時代の代物ということなんでしょう。

ちょっと興味を感じたのでいろいろ調べてみたら、面白いサイトに出くわしました。
北新地総合情報サイト
3000軒以上お店があるといわれる北新地の地図・「新地新聞」の発行元のサイトで、用途によってお店が検索できるようになっているのですが、それ以外の読み物がけっこうためになります。例えば「北新地雑学」の中のこの記述なんか、へえそうなんか〜という感じ。
大阪万博(昭和45年)の頃に、今の北新地はそのピークを迎えます。大雑把にいって、当時の店の数は現在の約半分位でお客様の数は倍以上、それでいて料金は今とほぼ同じで家賃・人件費等の経費は半分以下という状況で、その頃の北新地の商売がいかにオイシイものであったかが、容易に想像できます。(中略)当時この辺りの銀行におられた方の話では「実際あの頃、北新地で店をやってると聞くと、一本は持ってると私共は認識してました」とのことで、その一本とは一億円のことであり、またその頃、当時の花形産業だった某繊維会社の係長だった方から「あの頃、半年の交際費が600万円あったものの使い切れず、上司にその旨を告げると<必ず使ってしまえ>とのことで、それで止むを得ずホテルを一晩借り切って、お得意様150人程でドンチャン騒ぎ、それでようやく使い切ったことがあった」との証言もあります。当時の大卒の初任給が5万円前後だったことを考え合わすと、その凄さがよく分かり、とても先のバブル時代の比ではありません。
何でそこまでやらなあかんのか…

おばけ.jpgその他、例えばこんな写真も。これがなんだか知りたければ、こちらをクリックしてみて下さい。

とても普通じゃ行けないようなお店ばかりではなく、安い飲み屋や食べ物やさんも新地にはいっぱいあります。このサイトのランチ特集なんかはけっこう使えそう。blogネタ探しにちょうどいいかなって思ってます。

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