【旧】foodish:”雑”食記

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僕にとっての洋食の原点

Posted ish / 2004.10.04 Monday / 15:36

僕がこんなにも食いしん坊なのは、間違いなく亡き父の影響です。僕だけでなく姉兄全てがそうなのですから、その影響力は絶大。本当にいろんな所に連れて行ってもらったものです。
料理好きもこれまた姉兄そろってなのですが、こちらは母の影響。料理を無理矢理教えられたわけでもないのに、ごく自然に好きになってしまいました。

金プラ.jpgそんな環境で育った僕にとっての洋食屋さんの原点が、「グリル金プラ」。初めて行ったのはおそらく幼稚園頃だったのではないかと思います。
父はステーキよりビフカツが好きで(この点も影響を受けてます)、このお店ではダブルカツという通常よりも大きなビフカツをよく注文していました。それ以外にもオムライスやこの店でのオススメであるハイライ(ハイシライス=ハヤシライス)を頼んで、みんなで取り分けて食べたもんです。

ドミグラスソースは洋食屋さんの生命線とも言えますが、ここのは暗い茶色で、味は焦げる少し手前というかなり重たい部類に入ります。このヘビーさがいいんですよね。各種カツ類にすごく合うんです。
洋食屋さんの楽しみである付け合わせは、ここではポテトサラダと茹で野菜。オーソドックスな味でこれまたいい。
ま、なんだかんだ言っても、僕にとってはこの店の味が洋食の基準になっている訳なんで、どれもこれもいいんですけどね。

今日はまたまた平日休みだったので久しぶりに行ってみました。1階席はオープンカウンターなので、料理の写真は遠慮しましたが、食べたのはミンチカツ。(650円・ライスは別)
ここで食べるのはビフカツかハイライか冬ならカキフライなので、今日の選択は僕にしては珍しい。ちょっと気になったのは、ドミグラスソースの味がちょっと違うこと。やや甘みと酸味が勝っていて、ケチャップぽさを感じました。ミンチカツだから味変えてるんならいいんだけど、ちょっと心配。

近くにはこれまた有名な洋食屋さん「グリル一平」もありますが、ハシゴは不可能なので、神戸を代表する豚まんのひとつ、春陽軒に寄っておみやげに買って帰りました。家にたどり着くまでガマンできなかったので、歩きながら2個程食べてしまいました

グリル一平も春陽軒も、父に連れられて行ったお店。金プラは先代のご主人から、2代目3代目のご両人に引き継がれています。あの重たいソースは今の時代に合わないのかもしれない。
だけど、絶対に変えてもらっては困る!
今日の味はたまたまなのか、それとも何か理由があっての事であると願いたいものです。

Comments

ふらんす2004/10/04 06:24 PM

やはり子供のころからいろいろなものを食べさせるのは重要なんですね。私などいただき物があってもつい「子供にはもったいない」と隠してしまうのですが・・・。って、ただ自分の食べる分が減るのがいやなだけだったりしますが。

lunch_lunch2004/10/04 08:06 PM

はじめまして、lunch_lunchです。「ふらんす」さんの所から、リンクを辿ってきました。

私も、食いしん坊(決してグルメではありません)です。以前は六本木に勤めていて、日々のランチを記録したホームページ「六本木ギランチ事情http://www.glocom.ac.jp/users/shoji/lunch/」を作っていました。

最近のデミソース(私はこう呼んでいます)は、キャラメルソースを使ったりして色はとてもきれいなんですが、甘くてコクが無いのものが多いですよね。何日も煮込んだヘビーなソースには、なかなかお目にかかることができません。「グリル金プラ」さんのようなお店、懐かしい思いがします。

ish2004/10/04 08:36 PM

ふらんすさん>
>やはり子供のころからいろいろなものを
>食べさせるのは重要なんですね。
それが行き過ぎるとこんなにも食べ物のことばかり考えているような人間ができてしまうことにもなるわけですが(笑)
子供よりもまず自分が食べたい!というその気持ち、よくわかります。最近我が家では、自分がどうしても食べたいものには名前が書いてありますもん。

lunch_lunchさん> ようこそおいでいただきました!
HP拝見しました。さすが六本木、おしゃれな雰囲気のお店が多いですね〜。でも正直なところ、やっぱり東京は高い…ランチ代も大変ですね。
デミソースの件、年配の方なんかはドベと呼んでいた方もあるそうです。恐らくこれは「ドミグラス」の頭部がなまったんだろうと思いますが。
ヘビーなソース作りは、煮込み時間も重要なのでしょうが、小麦粉を炒める作業があの「焦げ臭さ一歩手前」を生み出しているのだと推測しています。手間のかかる基本作業をきっちり守っているお店は、本当に貴重だと思います。

umi2004/10/04 10:34 PM

金プら、気になりながらまだ行ったことのないお店です。
ドミグラソースがの味が変わったと気がつくのは、
ishさんほどの舌と年季と経験のなせる業ですね。
すばらしい伝統の味が失われるのは悲しい。
どうか「たまたま」または「このメニュー用」でありますように!

ish2004/10/05 12:15 AM

umiさん>
今回味が違っているのに気づいたのは、ひたすら年季のなせる技です。だってもう100回以上(多分)あのソースで食べてるんですもん(^^)
僕にとっては特別な意味を持つこの味。
ほんとに今回限りの違いであることを願っています。

lunch_lunch2004/10/05 01:11 AM

小麦粉をじっくり炒める・・・そうですね、大きな天板に小麦粉を入れ、オーブンで時間をかけて色がつくまで炒めていました・・・。我が家は元レストランを経営していて、デミソースの味を「懐かしい、今はこういう味を出すところは少ないですね」とおっしゃるお客様もいました。

ish2004/10/05 09:54 PM

unch_lunchさん> ありゃまあ!ご実家はレストランだったんですか!
そういう方にコメントいただけるのは光栄というかお恥ずかしいというか(^_^;)
革新的なものも世の中には必要だと思います。でもそれだけでなく、伝統的なものを守っていくこともすごく大事な仕事だと思います。そういうことを忘れない職人さん、そしてそういう仕事をきちんと評価できるお客さんがあってこそ、昔ながらのものは守られていくのでしょうね。

kobe-beegle2004/10/12 12:19 AM

はじめまして。最近、神戸のランチやB級グルメのブログを始めたkobe-beegleといいます。

私は、震災前に市役所前にあった金プラへよく行きました。特にハイライが好きで、いつも注文してました。今は移転して、あまり行ってませんけど。

ishさんのブログは、おいしそうな店がたくさん紹介されているので、大変参考になります。中央市場の平岡食堂もおいしそうですね。

新米ブロガーですが、今後ともよろしくです。できれば、リンクさせていただけませんでしょうか。

ish2004/10/12 01:27 AM

kobe-beegleさん> ようこそお越し下さいました!
市役所前の金プラは僕も何度か行ったことがあります。あちらは何故か和食もありましたよね。鍋料理で宴会をした事もあります。

さて、リンクの件、大歓迎です!神戸のブロガーの方ともっともっと繋がっていきたいと思っていましたので、嬉しいです。
そちらのblogも拝見させていただきました。僕が今後ネタにしようと思っているところもあるので、後々感想を比較できれば面白いですね。
早速MyblogListに登録しました。多分大丈夫なはずなんですが、もしうまくいってなかったら後でまたやり直します。今後ともどうぞよろしくです。

kobe-beegle2004/10/12 07:19 AM

早速のご返事ありがとうございます。
私もリンクさせていただきます。ただ、何分新米のため、私の入っているエキサイト以外のブログのリンクが、難しそうなので、ちょっと時間かかりそうです。すみませんです。

himawari2005/05/21 03:20 AM

今はJR須磨の近所の2号線沿いでも
金プラが食べれます。
こちらのビフカツはフィレ肉使用なのは
全店共通なのですか?
カツハイライも美味しいですが
オムハイライもあればいいのになぁ。

ish2005/05/21 08:58 AM

himawariさん>
センタープラザ地下は知ってたんですが、須磨は知りませんでした。新開地のお店はビフカツが2種類あります。少なくとも安い方はフィレではないようです。高い方は…長年食べてないのでわかりません!(笑)

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